ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまうね

手首で占う幸福度/お金で測る将来性

 

久しぶりに読んだ岡崎京子のエッセイのようなもの。なにかを言葉にしたとき、思ったことを着地させた気がするけどそんなことは一生不可能だ。言葉が心に追いつくことはきっとなくて、たまに身体が心に追いついたとき、ひとは壊れるのかもしれない。それでも。昨日今日はナナちゃんのお家に泊まっていて、明日は予定ぎっちりだ。アコギの音は綺麗だ、コードをつけてからメロディーをつくるか、メロディーが浮かんでからコードを付けるか、そんな話をした。歯痒い、なんとかして形にしないときっとこの衝動だって歳をとることを知っているから。今はやりきらないと。スピードを上げて物語を進めよう。話はそれからだ。

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アンバランス

17歳のカルテまたみた、観てよかったいい映画だ

ご飯をたべることも寝ることも外に出ることもサボらないようにしよう。あとはきちんと喋ることも。

例えば、頭がおかしいとか言われることに慣れて少なからず道化を演じるようになる。そうしたときに生まれる、自分を理解してもらいたいって思う気持ちはどうやって整理をつければいいんだろう。アンバランス、相反する気持ちに引き裂かれる。

幼稚な青春は最高だ。だけど、いつか大人に“なってしまった”なんて悲しいことを口にされる前に、わたしが先に大人になってきみをかっさらって行きたいと思うのです。

Drugs can't kill teens

打ち合わせのあと、何人かで飲む。今日の話題はバンドとその亡くなったベーシストについて、など。亡くなったときの他のメンバーのコメントが、いつ死んでもおかしくないとわかっていた感じがある、とか。そんな話をした。

家に着くとショートメッセージがきていた。未だにLINEが来るなんて夢と現実がごっちゃになるから、教えてもらったIDは追加していない。iPhoneも持たず死にかけで生きていたとき、新宿駅のホームにあなたをみつけて、スケジュール帳にさらさらと秘密の呪文を書いてくれた。憧れは憧れのまま、大切にとっておいてある。

さっきの話題を少しだけ、すぐにおやすみなさい。あのね、わたしはいつもそんな気持ちであなたに会っています、とは言えなかった。

お見舞いロマンチック

遅めに起きて、支度をする。一番観たかった映画は間に合わなさそうだ。なにを着ようかなあと迷って、黒のジャージミーツスモッキングを着る。この服は佳代さんも気に入ってくれていた、佳代さんが誰かは想像にお任せする。動くとそれはそれはきれいに服が笑う。一枚で着れてよかったなあ。機嫌が良くなって久しぶりに7cmのヒールを履く。絶対手ぶらが素敵だ!と思いキャッシュカードとお金だけその辺のコインケースに詰めて家を出た。YUKIのこんにちはニューワールド、ちえのわなどを特に良く聴いている。ちえのわはうたがいいですね。恋愛模様をちえのわと例えるアイデアが浮かんだだけで勝ちか。銀杏BOYZの金輪際、という曲のタイトルに今も感動し続けている。誰も使うことのない単語なのに、クラシックだから。懐かしくて新しい表現は心揺さぶられる。だから峯田和伸がうたっていることに、またか。と思いながらも聞いてしまっている。

その辺に落ちてた写ルンですを現像に出して、新宿でCDを買って、本屋に行った。目当ての本はなかった。調べたら1975年のものだったしまあ無理か。取り寄せるならAmazonでいいやという結論。待ち合わせまで時間があったけど、本の量が多いところで一冊選ぶのは難しい。困っていたら丁度まんが道が特集のところに並んでいて、ピンクでかわいいし決定!ウィリアムギブスンも近くにあり、究極に暇なとき読みたいと思った。リバーズエッジで引用されてるのはどれなんだ?折角だしそれが欲しいからまた今度。適当な喫茶店で読んで、ガスヴァンサントの新しい映画を武蔵野館で観る。ちけは白いパーカーが似合っていた。風刺の漫画家の話で、まんが道をさっきまで読んでたしいい感じだった。ガスヴァンサントは日常の永遠を、少しのシーンでだけ切り取る印象だ。出し惜しみがすごい。エレファントのジャケットのシーンとか。話全然ちげー!みたいな。じれったくて好きだ。その一瞬のために観る、あとはロマンチックじゃないけどセンスいいから全然成り立ってる。なんか岡崎京子みたいだよなあ。

観終わったら、入院するから会えなくなったと友達から連絡が来ていた。お見舞いロマンチックだから行きたかったけど無理そう。お見舞いロマンチックって語呂良すぎない?とかあいかわらずの返しをしてきてもー!って感じだった。大丈夫かなあ。

夜の病室で窓を開けてフィッシュマンズを聴くのが気持ちいいと言ったあの子にはもう会えない。病院の近くからは東京タワーが見えて、それがピンクになる日を教えてくれた。お見舞いでさくらんぼを一緒に食べているとき、似合うねと褒めてくれたから、本当はいちごが一番好きは言わないことにした。

酒嫌い

機嫌が良くなると多少の余裕が生まれるので嘘をめっちゃつく。100%の楽しい以外認めたくないけど、50%だってたのしいにはたのしいから言葉にする。言葉にすることでだれかに嬉しくなってもらえればいいなと思うから。だれか、というのは白けてる自分に向けてたりもする。他人に向けての場合、わたしは嘘でもそういうのうれしい派だからやってみてる。自分の浅はかさに関しては客観性も主観性も失い、人間だなとしか言葉にすることができない。

何も飲まず朝を迎えた今日なんかがいちばんご機嫌だ。ギリギリで出てくる言葉はいつも本音だ。素直でいられることはとてもすきだ。 一日生きてれば死ぬ理由になるくらい平気で傷つくし、なんで死なないんだろーなって思う。死んでもおかしくないのになんで死なないんだろうなって思ってる人がたくさんいる。こういう話はなぜか人の顔が曇りがちだから出来ない。楽しくてご機嫌になっちゃうのは少し違うのかもしれない。ネガティヴな話題を掘ることを避ける人が多いのはどうしてなんだろうか。お互いの痛みを持ち合い理解を深めることはかなり人間について知れるはずなのに。でも自分の世界に入り込みすぎて弱さにびっちゃびちゃに浸るみたいな時間になったら地獄か。傷ついたりしたらその「可哀想な自分」を切り捨てていかないとそういう事態に陥る。傷つくことは当たり前のことなんだってちゃんと教えてあげないと。精神科の先生じゃなくて、痛みに鈍感じゃないけどしゃんとしてる人の話が聞きたいんだよこっちは。

傷つくことを放棄してる人、なんだか腑に落ちない。どんなにボロボロになってもそんなんで光を感じる喜びは消えたりしないよ。もっと感じようよぜんぶ。

君の名前で僕を呼んでやっぱりいい映画だったな