最低の君を忘れない

幸せなことばかり続いて、それでも絶え間無く綺麗な景色もかわいい物も好きな人たちもコップに水を注ぎ続ける。水が溢れて心臓も肺も埋まって息が苦しくて、とうとう色んな管を伝って、その水が目からも流れ出るようになった。

もう十分だから目を閉じてひとりぼっちのしあわせになろうか、向こう側に思い出だけ持っていって。せっかくまたそれが出来始めるようになったのに。夕方のあまい思考回路のなかでだめだもっと欲張らなきゃ、が海に落ちるのを邪魔する。

幸せって迷惑だね。それとも、わたしの感じる幸せが間違っているのかな。

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少しはみ出た誰かの言葉を額縁にいれてみたり、お気に入りのシールを貼って、宝箱の蓋を閉じよう。誰にも見つからないように。