ワンダフルワールドエンド

無意味な休日、週に3日も休みがあると思考が悪いほうに向かっていく。それすら慣れてしまった。

夕方前に湯船につかると色んなことを思い出す。一番わたしが可愛かったであろう時期は外に出ないか、出ても誰とも会わずひたすら歩いては花の写メ撮ったり、歌うたったり、音楽聞いて散歩してた。その日々に今やってる“夕方にお風呂に浸かる”も組み込まれてた。部屋ではずっと映画を観たり、フレーバーの紅茶をのんだり、リスクが少なくて、眠らずに夢を見る方法は全部試した。今外に出られるのがうれしい、とかではなくて、あれはあれですごく幸せだったなあっていつも思う。ずっとひとりで、真っ白で静かな時間。そういう記憶がたまに手を引っ張ってくるけど、特に反発するでもなく精神がブレることもなく「いまは人と過ごすこっちの感じ楽しんでみる〜」で終了する。だってもう慣れちゃったからさ。

江國香織の小説だと思う、雨の日の夕方にお風呂に入るシーンがよくあったやつ、なんだっけねタイトル。ああいうぬるい温度のものがこういうときにはいい。ワンダフルワールドエンドを再生してる。大森さんの歌詞はもちろん、ギター好きだな。ブログを公開した日、深夜だか朝だかわからない時間にもっと書いてというメッセージをくれたのはこの曲のギターを弾いてる人だった。恥ずかしくて気持ち悪い自分でいてもいい場所があるのは本当に救われる。そのあとその人のブログを読み漁って、何件かスクリーンショットをとった。おそらくまたやるんだと思う。ここは気持ち悪くてもいいもんね。

 

音楽は恋愛と違って見返りもあるし、それを求めてもいいし、いつだってそばにいて、欲しい言葉を欲しいときにくれる。最強だ。夢中になった分だけ応えてくれる。

でも、恋愛と比べてとか相対的なものではなく、音楽が孤立して素敵なものであってほしい。言い切ることは出来なくて、願いのようなもの。

しあわせなときも、ふこうなときも、うたはうたえた。今日のお風呂と一緒だね。

 

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